能登半島地震:地元の人間だからこそわかる必要なこと、守り続けたいこと ベンジャミン・フラット、船下智香子

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シドニー出身の、ベンジャミン・フラットさんは、一般社団法人能登地震地域復興サポートの代表理事です。石川県能登町の人間になって28年。地元の人間だからこそわかる、必要なもの、守リ続けたいことのために、妻の船下智香子さんと毎日奔走しています。


シドニー出身のベンジャミン・フラットさんと、船下智香子さんは、能登町にある「能登イタリアンの宿フラット」のオーナーで、一般社団法人能登地震地域復興サポート、通称能登サポの代表です。

二人は、1月1日に起きた震災で、自身の宿にも被害を受けました。
県外の宿の客、友人などが、トラックで運んでくれた物資を、「まずは命、まずは生活」と、地域の人々のために、送り届け始めました。

Noto Flatts got damage by Earthquake
Noto Flatts got damage by Earthquake
二人は、能登地震地域振興サポートという、非営利団体をたちあげました。
まずは人命や最低限の生活や安全を守ること。次に、私たちが大切だと思う食文化や伝統、能登の人々の美しい暮らしぶりや町並みや経済活動などを守る継続的なサポートができるような仕組みを作ることを目指しています。
Instagram @flattsnoto より
地震で避難生活を送っている方たちへの、炊き出し、倒壊した家屋から捨てられる運命だった輪島塗の保護、譲渡をしています。また、お年寄りが孤独にならないよう、町の皆と会話ができる場所をと、マルシェを開きました。
その他にも、損壊した家屋のために能登瓦の調達、伝承できる能登の発酵食文化を残すための書籍など、計画していることが多くあるそうです。

通常運転をできない自身の宿では、ボランティアが宿泊できる企画も行っています。
Washing wajima-nuri (Japanese lacquerware from Wajima) that were rescued from the damaged house of the earthquake
Washing wajima-nuri (Japanese lacquerware from Wajima) that was rescued from the damaged house during the earthquake
Rescued Wajima-nuri (Wajima lacquerware ) , some are 300 years old
Rescued Wajima-nuri (Wajima lacquerware ) , some are 300 years old
この活動を始めるきっかけは、地震以前から始まっていました。
能登の長い文化を守りたいと考え、10年計画でやろうとしていたことでした。しかし、地震がきっかけで、そんな時間はなくなったと二人は話します。
自分の商売を立て直す前に、この活動に集中する理由をベンジャミンさんと、智香子さんは、次のように話します。

「28年能登に住んで、地域の人は家族だから」(ベンジャミンさん)
「コミュニティが強い地域ですが、高齢者が多い。動ける人間が動かなきゃ」(智香子さん)

地震はつらいことだったけど、いまは多くの人に助けられているありがたさが大きいとお二人は話します。

詳しくはインタビューをオーディオで聞いてください。
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能登半島地震:地元の人間だからこそわかる必要なこと、守り続けたいこと ベンジャミン・フラット、船下智香子

16:12

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